「3.5%ルール」は政治学者であるエリカ・チェノウェスが提唱した社会的運動に関する法則です。1900年から2006年の間に起きた非暴力的 / 暴力的なデモの統計的な調査を通じて、「社会のうちの3.5%の人がアクションを実行すれば社会の仕組みを変えることができる」という事実を発見しました。
個人のアクションは決して無力ではなく、未来を変える可能性を秘めているのです。
日々の言動は思想を育み、
思想は日々の言動を形作ります。
そして、私たち一人一人が行う日常の選択の連
続が明日をカタチ作るのでしょう。
より良い未来を築き上げるために、私たちに
はどんなことができるのでしょうか?
それは、今を否定するのではなく、
地球と私たちの関係性を見つめ直し、
一人一人の力を信じることから始まります。
持続可能な社会を実現するための新しい地図
を描く「THE NEW ATLAS」の第5弾では、
より良い未来を思い描くための大切な言葉
たちを、
国内外で活躍するグラフィックデザイ
ナーたちと共に待受画面サイズのポスターで表現します。
大胆な変化だけではなく、小さな選択からも
私たちは未来を変えられるのです。
3.5% Rule
Cradle to Cradle
「ゆりかごからゆりかごへ(Cradle to Cradle)」は建築家のウィリアム・マクダナーと化学者であるマイケル・ブラウンガートによって考案された完全循環型の設計思想です。地球の資源を用いて生産し、使い終わったらそれらを破棄する従来の「ゆりかご(=地球)から墓場(=ゴミ捨て場)へ」というライフスタイルではなく、いつまでもモノを繰り返し使い続けることを謳うこの言葉は、持続可能な未来を築くために私たちが実現しなければならない重要な指標の1つです。
Critical Zones
クリティカルゾーンは、堆積学者であるゲイル・アシュリーが提唱し、科学人類学者として有名なブリュノ・ラトゥールが新しい地球像として用いる概念です。地球を1つの大きな球体として宇宙から見るのではなく、生態系が広がっている地表の厚さ数キロメートルに満たない薄いバイオフィルムとして捉えることで、より身近な観点から人間の活動と地球との関係性を仔細に把握し、構築することの重要性を私たちに教えてくれます。
Spaceship Earth
「宇宙船地球号(Spaceship Earth)」は20世紀の偉大な発明家であるバックミンスターフラーが提唱した、地球全体を一つの宇宙船として捉える世界観です。フラーは1963年に著した『宇宙船地球号操縦マニュアル』の中で、離れた土地に住んでいたとしても、私たちは限りあるエネルギーを搭載した1つの宇宙船の乗組員であり、地球と人類が生き残るためには、全ての人々が協力することが重要であるという、私たちが持つべき理想の世界観を提示しました。
Vernacular
Sustainability
「バナキュラーサステナビリティ(土着的な持続可能性)」はTHE NORTH FACE windowのコンセプトでもある、「本来のサステナビリティとは、文化や個人の数だけ答えが存在する、多様性を持った思想・日々の実践である」という考え方です。土地ごとの変化に最も早く気がつき、そこで営まれている暮らしの中で最適なサステナビリティを模索できるのはそこに住む人々です。私たち一人一人が自分の暮らしを少しでも持続可能なものへと変えることができれば、世界はきっと変えられると信じます。